交感点(穴)は本当に交感神経への作用があるのか?

Effect of acupuncture stimulation of the auricular sympathetic point on evoked sudomotor response. (誘発発汗に対する耳鍼の交感点刺激効果) より
ヤングMF, マッカーシーPW. 欧州英国カイロプラクティック大学 イギリス・ボーンマス
(J Altern Complement Med. 1998 Spring;4(1):29-38.)
目的:耳鍼交感神経点(交感点)への刺激が、発汗応答に影響するかどうかを調べる。
方法:
耳鍼交感神経点群に加え、鍼無群、耳鍼非交感神経点群(ブラセボ)の二種類の比較群を用いた。
各対象群に対し、鍼治療ありと鍼治療なしの二回の治療を行った。鍼治療が一回目の時と二回目のときがあり、被験者がどちらに鍼治療を行うかを気づかないようにした。
被験者がどの群であるかは気づかれないようにした。
場所:研究室内、常温で密閉された静かな部屋
対象:38人の健康な白人ボランティア(18~40才)
5週間を置いて二回、それぞれのグループは皮膚電気抵抗の記録をした。
測定の間、交感神経系を刺激する様な刺激を八回与えた。
二度の測定で一度は耳鍼刺激を受け、もう一度は受けない。
測定:八回行った各刺激ごとのEDR(皮膚電気抵抗値)の最大振幅値
結果:
非交感点群は八回の内、どの刺激においてもEDRが増加した。
交感点群はEDRが変化しなかった。
有意な違いは、プラセボと交感群の間で二回目から八回目の刺激で見つかった。
結論:
結論非交感点(プラセボ)群に比べると交感点への耳鍼刺激はEDRをかなり減少させた。
だが、処置無しと比べると有意に変化しなかった。
これは侵害刺激による発汗反応の増加が、耳鍼の交感点に電極をおくことで打ち消された事を意味る。
従って、交感神経の活性にわる発汗過多に関して耳鍼に特異的な効果があるかもしれないと推測する。